■Biodiversity - Nature in the Balance Section 5 (邦訳)


■ Why have the yakushika done such damage to the environment of Yakushima?
なぜ屋久鹿は屋久島の環境にこのような被害を与えたのだろうか?

One reason is that the deer have begun to use the paths cut by humans to get through the forest.
ひとつの理由は、森を通り抜けるために人間が切り開いた小道を鹿が使い始めたことです。

Doing so makes it easier for the deer to reach vegetation in areas of the island they would not have visited before.
そうすることにより以前は訪れたことのないような島の地域にある植物に鹿がたどり着くのがより容易になるのです。

Although the increased sunlight allowed by the open paths should help the vegetation regrow quickly, the wide spaces and lush growth have caused the paths to become feeding grounds for the deer.
開けた小道によりもっと日光が当たるようになり、植物が生え替わるのが促進されはしても、広い空間と青草の繁茂により小道が鹿にとって餌場となりました。

As a result, deer are treating the areas as all-you-can-eat buffets, and the trees and ferns along the paths are disappearing.
その結果、鹿はその地域を食べ放題の食堂と見なしていて、道沿いの木々やシダ類が消えかかっています。

The changes made by humans to the natural environment have had an unintentional but noticeable effect on the island’s biodiversity.
人間による自然環境の変化が島の生物多様性に対して意図しないものの顕著な影響を与えてきているのです。

(注)
sunlight 日光 regrow 再成長する lush 青々と茂った growth 茂み feed 餌をやる treat A as B AをBとみなす
all-you-can-eat 食べ放題の buffet ビュッフェ/バイキング式レストラン unintentional 故意ではない noticeable 著しい effect 効果・影響

【参 考】
■ヤクシカ 屋久鹿
Yaku deer
Cervus nippon yakushimae

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目シカ科の動物。ニホンジカの一亜種で、鹿児島県大隅(おおすみ)諸島の屋久(やく)島に分布する。屋久島は周囲約100キロの島で、九州最高峰の宮之浦(みやのうら)岳がある。夏はその山頂一帯で生息するが、冬は雪に覆われるため、下がって生活する。体は日本に生息するシカのなかで最小で、肩高約60センチ、体重30~50キロほどである。角(つの)は雄だけにあり、つねに小さく25~33センチにすぎない。とくに第一枝は短く、ほとんど例外なく第四枝を欠き三尖(せん)である。4~5月の落角後ただちに新たな角が発育し、9~10月ごろに完成する。体色は、夏季は赤褐色に白斑(はくはん)があり、冬季では灰色が強く灰茶色で白斑がなくなる。臀(しり)には通年白斑がみられる。秋から冬にかけては小群をなして生活する。5~6月ごろ1産1~2子を産む。妊娠期間は約8か月、生まれた子には親の夏毛と同様に白斑がある。
〈北原正宣〉 (小学館『日本大百科全書』)

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